青春時代を楽しみたい娘のSNSが父親の無念を晴らすための発信ツールになること
この記事は私個人の気持ちで書いています。読みたくない人は読まないでください。
私には娘がいます。まだ小さいです。
娘は3歳まで身内に預けることが全くなく私の体調が悪いときは旦那が時間の合間を見て私と、そして思い切り遊べない娘の様子を見に家に帰ってこれる時は少しの時間帰ってきてくれてました。
だからとは言い切れませんが、娘はあまり私と旦那のいない場所が苦手です。
幼稚園には今年から通っていますが、幼稚園は子どもの集まる場所と思っているのか行きます。行かなくていいと言ったら行かない派というのは毎朝の娘を見て思っています。
我が家の娘はこの先、どのように成長するか分かりません。想像外のことをよくします。だから全く分かりませんが、娘に悲しく辛い思いはさせたくありません。
そう考えさせられたのが無実である父を有罪と言われ、大好きなパパを失った娘さんの存在を知ったからです。
私は今年1月に起こった事故を今日まで知りませんでした。
その事故というのは原付バイクと乗用車の接触事故。原付バイクに乗っていた男性は救急車で搬送されましたが亡くなりました。
当初、警察は原付バイクに乗っていた男性が信号無視をして右折したことで乗用車と衝突したと事故を解決します。
しかし原付バイクに乗っていた男性の家族は納得していません。でも唯一の証人はもうこの世にいません。
私なら納得できなくても、何か行動を起こすことはしないかもしれません。だって、何か変わったとしても最愛の人が帰ってくるわけではないから…。
ただ、呆然と朝のいってらっしゃいの数が減り、お帰りなさいの言葉が減ったことに悲しみ、夜を迎えると隣にいるはずの人がいないこと、目がさめるといるはずの大きな体がないことに苦しみ、何か分からない物体に憤りを感じ過ごしていると思います。
こんな気持ち、大人になった私でも想像するだけで自分の気持ちがコントロールできなくなる方は分かります。
娘なんて、この先成長して年を重ねてもまだまだ私以上に耐え難いということは分かります。
私でも何か行動を起こすだけの余力があるかと言われると、正直自信はありません。それを今回の事故で亡くなった男性の娘はどんな思いで気持ちを奮い立たせたのか…SNSを利用して父親の無罪を晴らすために行動します。
SNSでの目撃情報を集めるだけではありません。チラシやポスターを作り、父親を思い出すであろう事故現場付近で配るのです。
どれだけ強い気持ちを持っていても、父親が生きていた最後の場所に足を運ぶのは簡単なことではありません。
人の感情は素直に出てきます。私にとって事故で最愛の人を失ったら、その空間さえ憎みます。
そんな父親の命を奪った場所に足を運び、父親の無罪を晴らすために娘さんはたくさんの人に呼びかけます。
そして父親を信じ、悲しみ以上に父親の無罪を晴らしたいその気持ちを背に行動した娘さんが集めた目撃情報で、父親が亡くなった事故の原因は衝突した乗用車側にあったことが証明されました。
なぜでしょう。娘さんがこうして悲しみを抑え行動した結果が出ても私はこの記事を書きながら悲しみが増します。
娘さんは今この父親な無罪が晴れたこと、嬉しいという気持ちより安心ではないでしょうか。嬉しいなんて、もともと父親は無罪と分かっていたのだから、そんな簡単な言葉では片付きませんよね。
嬉しいではないのかもしれません。なんでしょう、娘さん、そして家族にしか感じられない気持ちでいっぱいでしょう。
だって、無罪になったとはいえ大好きなパパと当たり前の生活は戻ってきませんからね。
パパはいつも仕事が終わるとママにLINEをします。きっとママはそのLINEで「パパが帰ってくるよ」と娘さんたちにいってたかもしれません。
言わなくてもママの忙しく、ご飯の準備に取り掛かる行動で、パパが帰ってくると理解していたかもしれません。
そんな当たり前の毎日に普段LINEが来てから帰る時間になかなか帰ってこない。家の周りでパトカーと救急車のサイレンが鳴る。
このサイレンが最後のパパの合図。